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WordPressを手動で更新する方法

2020.11.04

WordPressを通常であれば自動で更新される仕組みになっています。ところが、ごくたまに自動更新が失敗することがあるようです。自動更新が失敗したのなら更新前の元の状態にしてその旨通知しておいてくれればいいのですが、失敗しておいてそのままにされることが現在の仕様なようです。

「自動更新しておくからまかしておいて!」といったわりに失敗したら「ごめん自動更新できなかったテヘペロ」って感じならまだ許せますが(許せないか)、失敗しても何も通知が無いこともあり、頻繁にサイトを確認しないような人であれば、ある日サイトを見てみたら真っ白になってたなんてことも起こりえるわけです。

という事でそういう事態になってしまった場合は、手動でWordPressを更新する必要があります。今回はFTPソフトなどを使ってWordPressを更新する方法を説明しますが、何か必要に迫られてダウングレードしなくてはならない場合も同じ手法が使えますので、知っておいても損はないと思います。

手動で更新が可能となる条件

手動で更新するには特別な条件があるわけではなく、ほとんどすべての方が可能であるはずです。しかし、一部特殊なカスタマイズを行っている場合は条件にあてはまりません。その条件とは、更新時に上書きを行うファイル自体にカスタマイズを施していないかという事です。

WordPressのデータである「wp-admin」「wp-includes」とそれらディレクトリと同階層にあるwp-config.phpと.htaccessを除くファイルになんらかのカスタマイズを施していた場合リセットされてしまうのでカスタマイズをしていた場合はそのファイルを除いて入れ替える必要があります。しかし、それで不具合が出る可能性もありますのでカスタマイズを行った方に相談してください。

最新のWordPressをダウンロード

では、最新のWordPressへ更新する為にはまずは最新のWordPressを取得する必要がありますので、公式サイトからダウンロードしておきましょう。
もしダウングレードなど任意のバージョンへと切り替えたい場合は、今までのバージョンも公式より手に入れることが可能です。
更新作業は基本的に古いファイルやディレクトリを削除して入れ替えたり上書きを行います。

作業行う前に

バックアップは忘れずに

作業を行う前には必ずバックアップを行いましょう。もしバックアップを取らずに手順を間違えたり、更新してから不具合が生じてしまっては取り返しがつきません。今回の更新作業に関わらず、何かしら手を加える作業を行う前にはバックアップを取る習慣をつけましょう。

今回の作業で必要になるバックアップファイルはWordPress全体になりますのでWordPressの中に入っているすべてのファイルとデータベースをバックアップとして保存しておいてください。

メンテナンスモードに切り替え

作業を行っている間は外からのアクセスを一旦停止する必要がありますので、ベーシック認証を掛けるなどメンテナンスモードにしておくことが望ましいです。

プラグインの無効化

プラグインもまた作業を行う前にすべて無効化しておく必要があります。プラグインは基本的に無効化にしても、再び有効化すればそれまで行った設定は引き継ぎますのでご安心ください。

また、有効化しているプラグインの数が多い方は有効化しているプラグインをキャプチャやメモなど取って同じように復帰できるようにしておきましょう。無効化しているプラグインが少ないのであればそちらをメモした方が楽かもしれません。

更新作業

それでは更新作業を行っていきます。この更新作業は公式のWordPress のアップグレードでも紹介しているやり方ですので合わせてご覧いただければと思います。

「wp-admin」「wp-includes」の入れ替え

WordPressのコアファイルの入っている「wp-admin」「wp-includes」の両ディレクトリを削除し、新規で取得したWordPressの「wp-admin」「wp-includes」をアップロードして差し替えます。

「wp-content」の上書き

「wp-content」ディレクトリは差し替えでなく上書きを行います。

「wp-content」の中身は実装したプラグインやアップロードしたメディアファイル、カスタマイズしたテーマファイルなどが格納されておりますので、「wp-content」を削除してしまうとこれらを失ってしまいます。というわけで、新たに取得した「wp-content」をそのまま上書きすることによって必要なファイルだけを追加・差し替えします。

直下ファイル群の差し替え

「wp-admin」ディレクトリなどと同階層にある「index.php」や「wp-login.php」ファイルなどを上書きします。これらのファイルも削除して入れ替えても良いのですが、「wp-config.php」や「.htaccess」など必要なファイルを削除してしまうといけませんし、わざわざ削除する手間も掛かりますので、新規取得したWordPressのルートファイルを上書きします。

最後に

これでWordPressの更新作業は完了です。もしメンテナンスモードのままサイトが公開されない様であれば、.mentenanceファイルがWordPressの直下に取り残されている可能性もありますのでそのときはファイルを削除すればメンテナンスモードが解除されるはずです。

手動更新作業が終わったら、一度WordPressにログインしてバージョン情報をご確認ください。上手く作業出来ていればバージョン情報が変わっているはずです。
※ログイン時に、データベースの更新を促された場合はそのまま更新いただいて大丈夫です。

以上がWordPressの手動更新でした。
自動更新や管理画面からの更新で問題なく更新作業出来れば良いのですが、必ずしもそうでない場合もありますので、お役に立てれば幸いです。

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