メニュー

購入被リンクによるリスクと低品質被リンクの否認申請

2022.11.24

SEOにおける被リンクは重要な指標となり、サイト運用者のほとんどの方が意識するものだと思います。ドメインパワーの強いサイトからの被リンクが重要という話をよく聞きますが、そのために被リンクを購入するといったことを行うといずれペナルティを食らって、被リンクの恩恵を受けるはずが大きな損害を被る事になります。

間違った知識でSEOの施策を行ってしまわないよう被リンク購入についての危険性、被リンク購入でどういった損害が出るのか、またその場合どういった対策を行えば良いのかを解説していきます。

被リンクは重要だけど購入はアウト

SEOで被リンクは重要とされますが、基本的には自然な被リンクが評価対象となります。

世の中には当たり前のように「SEOで高い評価を得るための被リンク施策」と称して被リンクの購入を促す業者が存在します。

SEOに関してそれが良いか悪いかも判断がつかないユーザーに対してそれが当たり前の施策のようにアプローチしている状況です。

ユーザーからしたらリーズナブルな金額で手っ取り早くサイトの評価を上げて検索上位に表示できると思い込んで購入してしまうのでしょう。

10年前なら効果が出たかもしれませんが、最近では被リンクの購入で効果が出たということを聞いたことがありません。(もちろん10年前もSEOを目的とした被リンク購入はGoogleのポリシー違反です)

効果が出ないだけならまだマシなのかもしれません。被リンクの購入は高い確率でペナルティを食らってしまいサイトの評価を下げる事になります。

Googleの検索エンジンはペナルティ対象となるような被リンクを検知するアルゴリズムを入れています。そしてそれは日々強化されていますので、今はペナルティを受けていなくても将来的にはペナルティを受ける可能性があります。

被リンクが検索エンジンから高い評価を得るのに重要だからといって被リンクを購入したら逆にペナルティを受けてサイトの評価を下げる事になりますので絶対にリンクを購入しないでください。

自然な被リンクとは?

被リンクとは当然ですが他のサイトに自サイトへのリンクを貼ってもらう事で外部リンクとも言います。そういった被リンクですが、Googleの評価対象となる自然な被リンクの一例を紹介します。

サービスを気に入ったので紹介したい

ある会社の商品を使ってみたら大変良かったので自身のSNSやブログで紹介することがあると思います。

そういった理由は商品を評価したユーザーが実際にいて生まれたリンクですのでこれは検索エンジンとしても評価したい理由になります。

関連する企業のサイトを紹介

グループ企業であったり、提携しているサイトであればそのサイトへのリンクを設置することは自然な事です。

関連するサイトからのリンクは、企業としての信頼性として評価を受けることができます。

ポータルサイトからのリンク

あるサービスを取りまとめて紹介しているポータルサイトからのリンクであれば、商品(サービス)の属性(業種など)についてサイトの評価を上げることができます。

このように被リンクには様々な理由が存在しますし、正当な理由があれば検索エンジンはしっかり評価してくれます。

Googleが評価してくれる被リンクは上記のような自然なリンクです。

良いコンテンツ良いサービス(商品)を提供しているのであれば自然と被リンクが増えるものですが、自社でいくつかサイトを運用しているのであれば、サイト同士をリンクでつないで相互的な関係を築いておくことも大事です。

なぜ自然なリンクは良くて購入リンクはダメなのか?

それはズバリ検索サービスの品質向上の為です。

例えば「素晴らしい商品を扱うサイトA」と「そこそこな商品を扱うサイトB」があるとした場合、商品を探しているあなたはどちらのサイトへたどり着きたいでしょうか?当然答えは「素晴らしい商品を扱うサイトA」でしょう。

サイトを利用するユーザーの正当な評価を得たサイトAがサイトBよりも検索結果で上位に表示されるべきです。

ところが、Bがお金を払ってAよりもリンクを増やしてAよりも人気があると検索エンジンに錯覚させたらどうなるでしょうか?

検索結果を見たユーザーはAの方が良いのにBが上位に来ている(露出が高い)ことに違和感を覚えます。そうなると検索結果(ランキング)についての信頼性を損ねる事になります。

品質が良くない商品がお金で上位にバンバン表示されたらユーザーは検索サービスを使わなくなってしまうでしょう。

そうなるとGoogleの大きな収益源である広告(Google広告)の利用者も減ってしまいます。

Googleは検索サービスの利用者を増やす事によって広告による収益も増やす事ができます。それはつまり検索サービスの品質向上につながるのです。

外部リンクを売る業者の実態

外部リンクを当たり前のように売る業者がネット上に多数存在します。

とあるクラウドソーシングでサイトのSEOなど評価向上を目的として被リンクを販売していましたので実例を紹介したいと思います。

その業者はドメインパワーの強いサイトから被リンクを作成できるのでSEOに強力な施策が可能とうたってました。しかし実態はお粗末なものです。

その業者は海外の被リンクサービスを使っているようで、位置づけとしては代理店のようなものでした。クライドソーシングで顧客から依頼を受けて海外の被リンク生成サービスを使っていたようです。

業者が生成した被リンクを確認しましたが、とてもSEOで評価をあげれると思えない内容です。適当に生成されたページにリンクが入っていますが、英語サイトに日本語キーワードで日本のサイト(依頼者のサイト)にリンクされているものがほとんどでした。

これが自然なリンクではないと誰でも分かるような不自然さです。

おそらく海外の被リンク生成サービスは、キーワードとリンクを入力したらブログのように自由にコンテンツを追加できる大手サイトに適当なページを作成ができるシステムを構築しているのかと思われます。

ちなみに、Googleは無関係なサイトからのリンクの評価は無視するアルゴリズムにはなっているそうですが、ペナルティの対象となる購入された被リンクの検知は強化しています。

意図せず貼られた無関係なサイトからのリンクは問題ありませんが、購入した被リンクに関してはペナルティ対象です。

購入された外部リンクの判定とペナルティ

Googleは何を基準にペナルティ対象のリンクと判断しているのか?

ペナルティ対象のリンク判定アルゴリズムを公開してしまっては悪質な業者に利用されますので詳しい情報を知ることはできません。

関連サイトからの自然リンクが好ましいのではありますが、かと言って無関係なサイトからのリンクをすべてペナルティとしているわけではないようです。たしかに無関係なサイトからのリンクをペナルティの対象とすれば大きな混乱となってしまいます。

サイトの被リンクはサーチコンソールから確認できます。様々なサイトの被リンクを確認すると、関係性の高いサイトからのリンクもあれば、スパムボットによって無関係なサイトからリンクを貼られてしまう事故的な被リンク、明らかにSEO目的で生成した被リンクといったものを見かけます。

明らかなSEO目的の購入被リンクは人の目からも分かることがあります。Googleは明らかな違反被リンクをパターン化してペナルティ対象にしていると思われます。

ペナルティのリスクがあると知らずに被リンクを購入してしまったお客様のキーワードのランキングを確認させてもらいましたが、キーワードに対するランキングが乱高下して下落気味になっていました。

一度被リンクを購入してしまうと、ほとんどの場合得体のしれない業者が被リンクを自動で生成するため削除が困難です。

もし誤って被リンクを購入してしまった場合は、一度購入元に連絡してリンク削除を要請し、それが困難な場合は自身のサイトに貼られている被リンクを否認申請することになります。

被リンクの確認

自身のサイトにどういったサイトからリンクが貼られているかを確認する方法をご紹介します。

リンクの確認にはサーチコンソール(SerchConsole)を使います。

[1]左メニューのリンクをクリック、リンク画面に切り替わったら右上の[2]外部リンクをエクスポート→[3]最新のリンクをクリックします。

Googleスプレッドシートとエクセル、CSVとファイル形式を選べますので好きな形式を選択して閲覧できます。

エクセルとCSVはファイルのダウンロードになりますが、スプレッドシートを選択した場合はそのままブラウザで閲覧できます。

※スプレッドシートはデフォルトでGoogleドライブに保存されますのでファイルが散乱しないよう任意の場所に移すなどしてください。

ペナルティ対象の被リンクを否認申請する方法

誤って被リンクを購入してしまって削除申請したいけど設置者と連絡が取れず難しい。購入したわけではないけど意図しない(あやしい)サイトからリンクを貼られて困っている。

都合の悪い被リンクが削除できない場合は、Googleに特定の被リンクを申請を行うことによって評価を無効化することができます。

申請ファイルの作成

ファイルの文字コードや記述方法が問題なければWindowsのメモ帳などでも大丈夫です。
※私はTraPadを使ってます。

詳しい記述方法は公式のヘルプで説明してます。

■否認する URL またはドメインを 1 行につき 1 つ指定してください。サブパス(example.com/en/ など)全体を否認することはできません。
■ドメイン(またはサブドメイン)を無効にするには、「domain:」というプレフィックスを付けます。例: domain:example.com
■ファイルは UTF-8 または 7-bit ASCII でエンコードされたテキスト ファイルにする必要があります。
■ファイル名の末尾は .txt にする必要があります。
■URL の最大長は 2,048 文字です。
■最大ファイルサイズは 100,000 行(空白行とコメント行を含む)および 2 MB です。
■行の先頭に # を付けることでコメントを追加できます。# で始まる行は無視されます。

参照元:Googleヘルプ

基本はテキストファイルにURLを1行ずつ記入すれば大丈夫です。#でコメント(メモ)を残す事ができますが、これは自身で管理しやすくするためのコメントですのでシンプルで大丈夫です。

参考↓

# 否認するページ3件
https://xxxxxxxxxxx.com/hoge/
https://yyyyyyyyyyy.com/fuga/
https://zzzzzzzzzzz.com/test/

# 否認するドメイン
domain:aaabbb.com

URLを1行ずつ記入し、ドメインごと否認する場合は「domain:」のプレフィックスをつけてドメイン指定をします。

外部リンクの否認申請はデリケートな手段ですので、なんでもかんでも追加するのではなく明らかに悪影響のあるリンクを申請するようにしてください。

使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ご自身のサイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、バックリンクを否認することをおすすめします。

参照元:Googleヘルプ

ファイルのアップロード(申請)

ファイルのアップロードはコチラから行ってください。

プロパティから対象サイトを選ぶと上記のような画面になりますので「否認リストをアップロード」をクリックして作成したファイルを選択します。

ファイルのアップロードが完了し、否認リンクの申請が無事完了したら上記のような画面になり、現在申請しているリンクやドメインの数が表示されます。

慣れないうちは明らかにサイトの評価に悪影響のあるリンクを少しずつ申請してサーチコンソールでキーワードの順位など様子を観てみると良いでしょう。

デリケートな設定になりますので、どういったリンクが悪影響を及ぼすのか判断が付かない場合は無理に申請せず専門家に相談することをおススメします。

関連記事